漫画マニアママ

元書店員の漫画マニアママです！

今日もお付き合い下さい♥

 

 

「エロとグロのコントラストが見事な江戸川乱歩異人館」
この「江戸川乱歩異人館」の見所と言えば、

やはりエロとグロのいい感じのバランス加減。

 

 

と、言ってもこのバランス加減は

人それぞれなんですが、私には良い塩梅なんですよ。
エロが露骨にモロ出しされても、

ただのエロ本になってしまいますし、

グロ表現も過激すぎると気持ち悪くて読めません。
しかし、この作品は適度なエロさと

グロさで何とも読みやすいのです。

 

江戸川乱歩の作品は他の漫画家さんも

コミカライズしてる方たくさんいらっしゃいます。

 

 

衝撃のエログロ問題作「少女椿」でも

有名な丸尾末広先生もそのお一人です。
乱歩作品の「芋虫」と「パノラマ綺譚」を

コミカライズしてらして、

こちらもかなり評価が高いんです。

 

 

が、何と言っても描写がリアル過ぎてキツイんです。
「芋虫」は特に読んでて、あまりの

描写に気持ち悪くなってしまいました。

 

 

「少女椿」の作者と聞いて覚悟はしてた

んですが、やはりハードル高かったですね。
その点からもこの山口譲司先生の

コミカライズの方が読みやすいです。

 

 

丸尾先生は上級者向けって感じですね。

 

もう一つの見所と言えば、魅了的な

明智小五郎と乱歩本人。

 

 

明智さんについてはかなり脚色して

あって、読んだ当初は私の爽やかな

イメージと違っていたので、非常に違和感を感じました。
しかし、この作品を読むと不思議にも

毒々しい明智さんにやられてしまい、

今ではこちらのワイルドな明智さんの方が

ピッタリとハマってしまいました。
そして、江戸川乱歩本人。

 

 

線の細い中性的な美青年に

描かれていますが、明智さんとの

掛け合いとバランスが絶妙で

良い味出してるんですよ。

 

 

短編集等ではストーリーテラー風に描かれ、

長編では明智さんの良き相棒として、

また明智さんが登場しない時は

代理を務めたりと作品によって

コロコロ立ち位置が変化して面白いんです。
他にも江戸川乱歩の作品に欠かせない、

小林少年や２０面相なんかも

きちんと登場しますし、明智さんの

妻となる文代さんも登場します。
また、コミカライズという事で

作品事態にも脚色してあり、

山口先生の独自の解釈で描かれてる

作品もありますので、原作ファンの方も

新しい江戸川乱歩作品としても

楽しめる作品になってると思います。

 

 

 

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